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最近は「時短料理研究家」という肩書きで呼ばれることも増えてきました。
森三中さんと君島十和子さんに驚いていただきました。
その内容は、
「米粉(こめこ)で作れば、グラタンが10分でできる!」と、
「絹ごし豆腐を使えば、白玉が柔らかく失敗なしに作れる!」
というもの。
“ちょっと視点を変えるだけ”でお料理はいろいろ楽しく気軽にできます、という時短料理のほんのさわりをご紹介しただけでしたが、さすがのテレビ効果で、子どものお友だちからも「米粉とお豆腐でしょ!」と声をかけられるようになりました。
グラタンは、通常の手順でホワイトソースを作るなら、①バターで小麦粉を炒め②少しずつ牛乳を加え③ダマにならないように注意して混ぜながら温めていく、という作業が必要で、ソース作りで10分以上はかかってしまいます。
それを、今回は米粉を使うことで、①牛乳が温まったら②水とき米粉を流し込みとろみがでたら出来上がり……という格段の速さ! 鍋に入れた牛乳が温まるまでの時間だけで作ることができます。
レシピをご紹介します。
牛乳 100g
米粉(こめこ) 小さじ2〜3(同量の水で溶く)
じゃがいも 100g
ピザ用チーズ 40g
塩 ひとつまみ
こしょう 少々
【作り方】
1 牛乳を鍋に入れ火にかけます。具は、この段階で混ぜます。ゆでたじゃがいもを食べやすい大きさに切り、一緒に温めます。
2 ふつふつと温まって来たら、水でといた米粉を加え、全体を混ぜながらとろみをつけます。
3 グラタン皿に2を流し込んでピザ用チーズをのせ、魚焼き用グリルで4〜5分焼けばできあがり。
【ポイント】
バターと牛乳を使うところを牛乳だけで作るので、小さいお子さんにも安心なさっぱりとした軽い味に仕上がります。風味が足りなくさびしく感じる方は、全体にとろみがついた段階でバターひとかけらを加えて混ぜ込むとよいでしょう。
産休・育休をとられるタレントさんは増えてきたのかなと思いますが、三人組で次々交互に休業し、仕事は辞めずにいまいるメンバーで回していく、という森三中のあり方は、会社や組織でとる育休に近い「ワークシェア的な意味合い」があるのかなあ、と勝手に想像しています。
昨年は村上さんがお休みされ、いまは復帰(お子さんは1歳になったのだとか)。入れ替わりで大島さんが産休・育休中。黒沢さんと村上さんのおふたりで活動されています。
3人いるからこそのレジリエンスというか、しなやかなチーム編成でのお仕事ぶりには注目しています。3人の信頼関係とそれぞれの仕事ぶりへのリスペクトがあるからこそでしょうが、一般の職場でも見習えるとよいなあ、と学ぶことも多かった撮影のお仕事でした。
田内しょうこ